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オッペンハイマー

を観た。
※ネタバレあり

映画鑑賞だから「観た」って表現したが、自分ごときが「観た」と言っていいのかいつも迷う。
せいぜい「見た」レベルじゃないのかなと思いつつ、今回は「観た」とする。

1,2日寝かせれば考えが熟成されるかと思っていたが大して仕上がらなかったので浅い感想をそのまま書いていく。

割と小難しかった。
現在と回想が入り混じったり、登場人物が多い&外国人なので誰が誰なのか分かりにくい部分が多かった。
あれ?この人敵なの?味方なの?と判別がつきにくい感じ。
感想書く前にあらすじを確認したい気持ちがあったが、余計なバイアスが生まれそうだったから避けた。
その結果なかなかちぐはぐな駄文になりそう。

ストローズ博士が裏で糸を引いて、過去に自分を辱めたしたオッペン(そんな略称で大丈夫か?)を貶めようとしてる背景については分かりやすく描かれていた。
しかし、オッペンにとって不利な証言していた元仲間が、回想シーンで発言を180度変えた(様に見える)ところがあった。
いや、実際は証言した人が別だったのかも。

「我々はすべてを破壊した」

アインシュタインを怒らせた会話の内容は最後に明かされるわけだが、オッペンは結局どんな被害が出るのか分かった上で実験を行っていたことを意味する発言だったのだと思う。

オッペンが演説中に罪悪感に苛まれるシーンがあったがあれはリアリティに欠けると感じた。
今日では、インターネットを通してニュースやSNSを通して海の向こう側の人のこと多少身近に感じられるようになった。
それでも”多少”だ。

当時、海の向こう側の敵国の人間の痛みを想像できる人はどれくらいいたのだろう?
少なくとも、不倫によってパートナーが傷つくことを想像せず、性に対して積極的に奔放な姿勢をとるオッペンからそのような内面を想像できなかった。
個人的には物語全体を通してサイコパスな人物であると感じていた。
軍服を着こんでロスアラモスで指揮を執るオッペンにはいささか傲慢さを感じたが、仲間から「せめて学者であれ」という言葉に反応を示して次の日から軍服を脱ぎ、スーツを着てフェドラハットを被ったシーンもあった。
最終的にサイコパスな人物だと断じた自分にとってこのシーンは少し不思議だった。
仲間から信頼を得るために合理的なポーズを取ったと考えればしっくりくるが…。(本当にそれだけ?)

自己顕示欲が高く、学者というよりは起業家や経営者的な気質を感じた。

冒頭の実験は苦手だが理論は得意という件も、自分でやるのではなく人や物を動かす役割に長けていることを示唆していた。

終盤の尋問はよくわからなかった。

途中までオッペンがソ連に情報を売ったのか否かを問われていたと思ったら急に原爆の被害を予想できたのではないかというところを問われだした。

この被害予測についてはある程度できたのではないかな。

実験では落下の高度が高まれば高まるほどその威力が増すような表現だったと思う。爆弾の量が増えただけ?

オッペンが作戦の直前に高度3000メートル以上から落とすと威力が下がるみたいなことを言っていたが、これはむしろ高度が高まれば威力が増して必要に被害が出ることをわかっていたから敢えて嘘をついたのではないだろうか?

また、最終実験ではその成功に科学者たちは沸いていたが、あの至近距離で原爆の爆風を浴びた人達に健康被害はなかったのだろうか?

描写されていなかったが実際にはここで放射線の有害性を理解までしていなくてもなんらかの情報を得ていたのではないだろうか?

原爆の被害規模が青天井になることはわかっていたし、日本人の顔を思い浮かべるなんてことはなかったんじゃないかな。

で、ジーンは一体誰に殺害されたんだろう。

薬を飲んで死亡といつつ、オッペンの脳内で溺死させられる描写があったけど、オッペンがやったってこと…ではないよね?

ちょっと自分の読み取り能力に難があってわからなかった。

ここまでいろいろな前提知識を欠いたまま書いてきたが、そろそろみんなの考察が読みたくなってきた時分なのでこのくらいにする。

やれやれ、バカの考え休むに似たりと。

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